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研究内容

4年生は、卒業論文または卒業設計を選択します。本研究室は、地方都市における建築と都市の一体的空間について、歴史的文脈と現状の空間構成から建築・都市空間を読み解きます。多様な空間の特性を理解することで、これからの建築・都市空間の保全・活用を考え、新たなまちづくりへとつなげようとしています。

研究テーマ
1.戦後の建築・都市に関する研究
  戦後/戦災復興/防火建築帯/不燃化/都市再開発史/都市計画史

全国の主要な都市における中心市街地の骨格を形成しているのは、戦後の都市計画によるものがほとんどであり、その多くが戦後に建てられた建築物群で占められています。中心市街地は、戦災復興以降もさまざまな計画手法により良好な都市空間へと変貌しつつあり、今後の町並み形成を考えていく上で重要な位置づけにあると考えられます。しかし、戦後の都市空間及び整備手法については十分な調査・分析がなされておらず、その有効な評価手法も確立されていません。そのため、戦後都市計画によって生み出された都市空間は保全策が講じられることもなく今後のまちづくりの指針も明確になっていないのが現状です。

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2.都市景観・都市再生・まちづくりに関する研究
  シンボルロード/地下街広場/駅前広場/伝統的町並み/景観まちづくり/ウォーカブル都市/公園/まちおこし/観光/景観/VR

多くの都市・地域において「居心地が良く歩きたくなるまちづくり」がすすめられています。街路だけでなく、広場や公園などを活用することで、誰もが居心地が良い、景観的にも良い空間づくり、まちづくりをしていくことが近年求められています。

また、まちづくり・地域活性化においては地元住民の参加が不可欠です。自治体や民間企業だけでなく、住民との連携や地域住民の参加、まちづくりの手法について調査します。

これまで研究室では、温泉街、伝統的な町並みの夜間景観、駅前空間、路上空間、公園など既存ストックの修復・利活用について研究してきました。地域が抱える課題や問題を理解し、その地域独自の歴史・文化や景観などの特徴を把握することがこの研究の第一歩となります。

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3.伝統産業施設・付属屋、産業遺産に関する研究
  近代化遺産/保存・活用/付属屋/鉄道遺産/発電所/工場/鉱物/産業都市/まちづくり/水車

建築において自然環境との関係は切り離せません。伝統産業における自然環境を最大限に活かした「環境と共生する産業施設」は、地域独自の産業・景観を形成してきました。

研究室では、伝統的な産業施設(農林水産業+鉱業など)のなかで気候条件などの自然環境の影響が産業に直結する建築を対象とし、詳細な現地調査を実施することで、「自然環境(気候・地形等への対応)」と「建築(構造・構法)」との関連性について、具体的に明らかにしていきます。

現在、多くの伝統産業が姿を消そうとしています。四季をもち、自然豊かな日本において、自然環境と共生する建築の存在は、地域独自の伝統産業を理解するだけでなく、その地域の景観も理解できるのではないでしょうか。

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